キズノンダイ
ワークに肩キズが残らず穴の際が歪まない
- プレスに応じてローラー部が回転する画期的構造。ワークと常にフラットに接触するため、通常Vミゾでの加工で発生する肩キズが生じません。
- Rの小さいシャープな曲げ加工が可能。
- 通常Vダイでは不可能な短いフランジ加工が可能。
- 通常のVダイ加工では歪んでしまう穴の際や斜辺も変形させずに加工できます。
- 広い適応板厚で金型交換の頻度を削減。
ステンレス、アルミ、鏡面材、カラー鋼板等の化粧材に肩キズを残さない、シャープな曲げ加工ができます。 通常のVダイ加工では歪んでしまう穴の際や斜辺も変形しない、精度の高い加工に仕上がります。
斜辺の曲げも変形しない
一種類のダイで加工できる板厚範囲が広いため、板厚に合わせた金型選定および交換が少なくてすみ、作業効率が上がります。
通常Vダイでは成形できない短いフランジ加工が可能。加えて、R部を小さく抑えたシャープな曲げが作れます。
ローラー部…SCM440 全面焼入HRC45~49
ダイ本体…SCM440+窒化処理 調質HRC28~32
ウイングベンド等、他社製品のようにローラー部上面に丸ピンがないため、加工後のワークにピン跡が付きません。
一つの金型長さに対し、ワークの長さ80%以上が必要です。
短いワークは横に並べて合計長さを金型の80%以上にすることで加工が可能です。
ワークの長さが金型全長の80%未満だと、ローラー部に均等な圧力がかからず両端が反ってしまい、金型破損の原因となります。
黒皮が付いた鉄鋼材料(黒皮材)は加工の際に剥がれた被膜がローラー部の隙間からダイ内部に入り込み、故障の原因となるため、使用できません。
カタログやWebだけでは得られない情報で導入可否の判断ができます。詳細はお問い合わせください。
デモ機対応、実機の貸し出しは行っておりません。ご了承ください。
Youtube動画で商品の詳細が確認できます。
東栄工業では長年、プレスブレーキによる曲げキズを防ぐ製品の開発に取り組んできましたが、中でも最も注力したのが、ウレタンシートのような消耗品ではない、恒久的な曲げキズ防止金型でした。
キズ防止金型の原型を初めて目にしたのは39年前のことです。
半割した丸棒を前後に並べてワークと一緒に回転させる金型。広島県で板金業を営む中小企業様が特許開発した画期的な金型で、 大手板金機械メーカーに売り込みましたが、不具合のある未完成品とされ不採用になりました。 結果、この金型は市場に出回ることがありませんでした。
のちに、多くの類似金型が出てきました(基本形状は前述と同じです)。イタリア製 V-Black、 イギリス製 Rolla-V、日本製 ウィングベンド、等々。
どれもキズ防止のみならず、 ショートフランジ曲げ、小さな曲げR、穴際が変形しない曲げ、斜辺曲げ、曲げ板厚の広さ、 どれをとってもVミゾ金型では加工できない素晴らしい機能を持つ金型ですが、採用しているお客様がとても少ないのが現状です。
原因は、値段が高すぎるのです。どのメーカーも製造コストがかかるためか、 高額になっています。お客様は一様に金型の良さを認めますが、価格を聞いてビックリして購入を諦めてしまうのです。
東栄工業ではこの画期的金型の長年の課題であった高額な価格を、独自の製造方法で大幅にコストダウンした 「キズノンダイ」を発売しました。
価格は他社製品の半値以下、もちろん品質はUPしています。