デジタルC面ノギス【C面測定ゲージ】|東栄工業株式会社 シートメタルツール・測定工具・プレスブレーキ金型

デジタルC面ノギス PAT.P

穴、円筒、段差部分のC面測定に最適。
C面ゲージのデジタル化で正確な数値測定へ

  • 穴や円筒形状の面取りでも誤差が少なく測定可能。
  • 短い段差部分の面取りも干渉せずに測定できます。
  • ボタン操作で『絶対値測定』と『比較測定』が可能。
  • 固定ジョウが短いため段差のあるワークが測定可能。
  • 従来のC面ゲージによる目視測定からデジタル測定による正確な数値管理ができます。
  • 45°面取り測定、30°面取り測定の2機種を用意。

特長

円状ワークの測定誤差が少ない

ワークへの当接部を厚み0.3mmに設計。測定面に密着しやすく、円状ワークの曲面と当接部の間の余分な隙間がなくなるため、小径の穴や円筒形状のC面測定は誤差が少なく測定できます。

旋盤加工、穴の面取りの測定に

フランジやシャフト等の旋盤加工、穴の面取りの測定に使用できます。任意の寸法からプラスマイナスの測定ができる比較測定モードで製品の品質管理にも最適です。

穴はφ10から測定可能

穴の面取りはφ10から最小誤差で測定できます。(φ10で誤差約0.01mm)※実際は、本器の固定ジョウが入るφ6から測定できますが、穴が小さくなるほどジョウと穴のR面の隙間が広くなるため測定誤差も大きくなります。 (φ6で誤差約0.015mm)

段差のあるワークにも対応

固定ジョウの長さが10mmと短いため、段差付きのワークも干渉することなく測定できます。

従来のC面ゲージによる曖昧な目測に頼らない、正確な数値測定へ

従来のC面測定ゲージ(面取りゲージ)は何枚ものゲージ板をワークのC面に当てながら一致する寸法を目測で探していく、使用者によって測定値が変わる曖昧な測定方法です。
さらに一機種あたりの測定範囲が限られているため、幅広い測定を行うには複数の種類を揃える必要があります。

従来のC面測定ゲージ

何枚ものゲージ板を当てて測定

使用者の目測による曖昧な計測

デジタルC面ノギスは一台でC0.01~C5.00の範囲を測定するため複数の測定器を揃える必要がありません。測定したいC面に当てるだけで正確な数値測定ができます。C面測定のデジタル化により使用者の目視測定に左右されない、正確な数値測定が可能になります。

1台で済む測定範囲

作業効率の良い測定方法

デジタル表示による絶対測定

デジタルC面ノギス使用方法

1.原点合わせ

本尺を原点セット側(電池蓋側)へスライドさせます。本尺が止まった所でZEROボタンを押すと表示値が0.00となり、原点(絶対値)セットが完了します。

2.測定

本尺を原点セット側(電池蓋側)へスライドさせておき、固定ジョウの90°部分を、すきまがないようワークに当てます。つぎに本尺をワークのC面に当てると、測定結果が表示されます。
本器は縦姿勢、または横(水平)姿勢で測定できます。

3.ZEROボタンを押して比較測定

ZEROボタンを押すと数値が0.00にセットされます。任意の位置で0.00に設定し、そこからプラスマイナスの比較測定ができます。
※ZEROスイッチを押すたびに数値が0.00となり原点がリセットされます。 再度絶対値で測定する場合は『1.原点合わせ』の方法で原点をセットしてください。

固定ジョウの先端カット

固定ジョウがワークに干渉して測れない場合、先端をカットいたします。

  • 有償サービスです。詳しくはお問い合わせください。
  • 固定ジョウの長さに合わせて本尺の先端もカットされます。
  • 固定ジョウ先端部以外はカットできません。
  • ワークへの接触面が少なくなるため測りにくくなることがあります。
  • 固定ジョウが短くなるほど、測定範囲が狭くなります。

最短3mmの長さまでカット可能

最短カット後の測定範囲:C0.01~≒C1.00

デジタルCRノギスとの違い

同じC面測定ができる測定器にデジタルCRノギスがありますが、測定範囲、測定可能な穴の大きさ等にそれぞれ違いがあります。

機種 デジタルC面ノギス デジタルCRノギス
測定対象 面取り寸法(角度45°)または
面取り寸法(角度30°)
面取り寸法(角度45°)
外R寸法(円、90°または90°以内のR面)
C面測定範囲 C0.01~C5.00 C0.01~C15.00
または
C0.01~C5.00
測定可能な穴の最小径 Φ10 Φ25
穴のC面、円筒形状の測定 小径ワークでも測定誤差が少ない
(Φ10で誤差約C0.01)
固定ジョウの厚みのため、測定誤差が大きくなる
(穴や円筒形状のC面測定には不向きです)
段差のあるワーク 小さな段差のあるワークも測定可能 段差の寸法によっては先端が干渉して測定不可

 横にスクロールできます 

デジタルC面ノギス 仕様

C4505

名称 デジタルC面ノギス
型番 C4505
測定対象 外接角度90°の面取り角45°
測定範囲 C0.01~C5.00
最小表示 C0.01
測定精度 C±0.05
材質 ステンレス(SUS420J2)
寸法 ・ 重量 150mm(L) × 25mm (W) ・ 約 160g
固定ジョウ厚み2.5mm 本尺厚み3.5mm
防じん・防水規格 IP50
使用電池 3Vリチウム電池(CR2032) 1個
付属品 収納ケース
トレサビリティー 校正証明書の発行可能(有償)
価格 ¥39,300

C3005

名称 デジタルC面ノギス
型番 C3005
測定対象 外接角度90°の面取り角30°
測定範囲 C0.01~C5.00
最小表示 C0.01
測定精度 C±0.05
材質 ステンレス(SUS420J2)
寸法 ・ 重量 148mmL × 25mmW ・ 約 160g
固定ジョウ厚み2.5mm 本尺厚み3.5mm
防じん・防水規格 IP50
使用電池 3Vリチウム電池(CR2032) 1個
付属品 収納ケース
トレサビリティー 校正証明書の発行可能(有償)
価格 ¥45,000

60°面取りの測定方法

デジタルC面ノギスのC3005で測定できる箇所は30度面取り「A」の寸法ですが、「A」の寸法を元に三角関数で計算することで60度面取り「B」の寸法を求めることができます。
tan30°=0.5773となるため、デジタル表示された数値に0.5773を掛ければ「B」の寸法が求められます。

例1)30°面取り寸法「A」が2mmのとき、60°面取り寸法「B」は2×0.5773≒1.15となります。

例2)60°面取り寸法「B」が2mmのとき、30°面取り寸法「A」は2÷0.5773≒3.46となります。