キズノンスーパー PAT.

より高耐久のスーパー繊維が板金の曲げキズを防止
SUS6mm、鉄9mmの厚板にも対応

驚異の耐久性 SUS2mmを1700回曲げても継続使用可能。

シートをずらして使用すれば上記回数の4~5倍使用出来ます

より高密度なニット編みスーパー繊維で耐久性がさらにUP

防弾ベストや宇宙服にも使われている、鉄より強いスーパー繊維。

同シリーズの『キズノンシート』より細いスーパー繊維を高密度にニット編みすることで、耐久性が飛躍的にUPしました。

SUS6mm、鉄9mmの厚板にも対応

伸縮する高密度のニット編みスーパー繊維がVミゾ下部に引き込まれる伸びを吸収し、シートの千切れを防ぎます。

さらに切れにくくなり、SUS1.5t、鉄3.2mm以上の厚物曲げに特に適しています。


使用方法

ダイのVミゾにしわのないよう被せて、前後をテープで固定します。

傷んだ箇所をずらして使っていくことで、くり返し使用できます。


通常加工時と同じTON数、V幅でOK

シートの厚みは1.2mmですが、加圧時は約0.2mmに圧縮されるため、V幅4mm以上あればV幅を広げることなく使用できます。

大きなVミゾへの使用例

ミゾ幅が広いダイへはダイの両側からVの肩部へシートをかけます。

シートが傷んだらVの内側へ送りこんでいくことで、経済的にご使用できます。

シートなしで曲げた例 シートを使って曲げた例

仕様

パイピングカラー:茶色

型番 寸法 加圧時厚み 価格
S-05 幅100mm×厚み1.2mm×長さ5M 約0.2mm ¥31,000
S-10 幅100mm×厚み1.2mm×長さ10M 約0.2mm ¥55,000

適正板厚

SUS アルミ
0.8~6.0mm 0.8~9.0mm 0.8~12.0mm

Distributor at Italy, Germany, France, Spain, the Benelux: Contact to Powertech srl

イタリア、ドイツ、フランス、スペイン、ベネルクスの代理店はPowertech社へお問い合わせください。

耐久データ

※すべて曲げキズなし

板材板厚角度V幅肩R曲げ回数シートの状態備考
SUSt1.590°V10R0.6316回まったく破れず継続使用可弊社テスト
SUS
UPDATE
t2.090°V12R2.51700回1700回曲げた時点で材料が尽きテスト終了。
シートは破れておらず、裏地も確認したが破れる様子はないので
このまま十分継続使用可。
2019年
岡山C社
SUSt3.090°V16R0.850回以上破れず継続使用可北海道L社
SUSt3.090°V25R3.0173回まったく破れず継続使用可弊社テスト
SUSt4.090°V20R0.550回以上破れず継続使用可北海道L社
SUSt6.090°V40R4.020回破れず継続使用可弊社テスト
SUSt6.090°V40R4.045回破れず継続使用可北海道L社
SUSt1.530°V8R1.066回Vミゾの肩部で切れる弊社テスト
SUSt1.530°V8特型不明40回以上まったく破れず継続使用可石川県Y社
SUSt2.030°V9特型不明40回以上まったく破れず継続使用可石川県Y社

記事

1. シートをずらさず、一箇所で固定して行ったデータです。

2. シートの傷んだ箇所をずらして使っていけば、曲げデータ回数の4~5倍使用出来ます。

3. 弊社による曲げテストは全て条件の悪い2Vダイの、肩Rの小さいダイで行った結果です。

4。通常曲げ加工時と同じTON数で曲げています。

耐久性を上げるには

1. 加工材のバリやドロスを取り除いてからご使用頂くと耐久性が向上します。

2.板厚に対して適正なV幅をご使用ください。V幅が小さいと耐久性が落ち、V幅・肩Rが大きいほど耐久性は向上します。

3. 同じミゾ幅のダイでも、2Vダイより1Vダイの方が肩Rが大きく、シートの耐久性は良くなります。

(例:1VダイV10の肩R→2R、2Vダイの肩R→0.5R)

4. アルミ52S材のように柔らかい加工材の場合、シート生地の織り目がつくことがあります。Vミゾを広めにして、肩Rの大きいダイを使用することで防ぐことができます。


キズノンはニット編みだから高耐久!

なぜ、伸縮する「ニット編みシート」がいいの?

伸縮性が曲げ作業を安定させる

鉄の数倍の強度を持つスーパー繊維に、2倍以上の伸縮性を持たせた「ニット編みシート」を、 写真のように、Vミゾの上にピンと引っぱるようにして前後をテープで固定します。

こうすると、シート上に乗せた板材を前後に移動させても、 シートがずれて動くことはありません。

曲げ時はシートがV底に向かって伸びて曲げ後は元に戻り、常にピンと張った状態で、接着テープが引っぱられて剥がれることもなく、安定した曲げ作業ができます。


高耐久を生む最大の要因

伸縮する「ニット編みシート」の最大効果として、板材を曲げる時にシートがVミゾの両肩で固定されていても、 V底に向かって伸びる量が非常に多いので、Vミゾ両肩部にシートを引きちぎる力がかかりません。これが高耐久を生んでいる最大の要因です。

伸縮性のないシートはなぜ駄目なの?

伸縮性のないシートは、板材を曲げ始めてVミゾ両肩に数トンの大きな力がかかると、シートが肩部で固定されます。

さらに曲げていくと、板材はシートの上を滑りながらV底に向かって曲がっていきますが、シートは肩部で固定されたまま、板材に押されてV底に向かって伸びます。

そしてシート素材の伸びの限界点を超えると、両肩部から引きちぎれてしまいます。

これは、鉄の数倍の強度を持つシート素材であっても、伸び率はわずか5%位しかないこと、 また繊維と鉄の密度の違いから、板材と一緒に滑ってV底へ向かわないからです。

さらに、Vミゾの上にピンと張ることができないため、曲げ加工のたびにシートが動いてしまい安定した作業ができません。 また、シートを同じ位置でくり返し使うという経済的な使い方ができないことにより、ランニングコストも高くついてしまうのです。


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